5月20日                  2012年

集会

聖別会メッセージ     

丹羽昭男師

「約束の御霊」

ヨハネによる福音書14章16-18節

 

現在は、「聖霊の時代だ」と言われますが、本当に私たちは恵まれた時代に生かされていますね。

この聖書箇所では、約束の御霊(聖霊)が与えられる、ということが書かれています。 

イエス様は、神様の御子でした。

ですから、元は天上の栄光の座について居られました。

しかし、この地上に降りて来られた。

それは、私たち罪人を救い出して、神様にもう一度引き渡して

くださる為でした。

その為に、イエス様は十字架につかなければなりませんでした。

そこで、救いの御業を完成なされたのです。

そして、葬られ、3日後に甦られて、復活の身体を弟子たちに現されました。

それから、天上の栄光の座に帰って行かれました。

そのあと、イエス様は「約束の聖霊」を私たちのところに送って

くださったのです。

 

今日は、どのようにして御霊なるお方がおくられてきたのか、

また、私たちはその御霊にどのようにして生かされているのか、を見ていきましょう。

 

イエス様は、地上に居られる残りわずかな時期に、弟子たちを特別に集められ、彼らに訓練や教えを授けていました。

そこで、イエス様は、

「わたしは、間もなく去って行かなければならない。」

と言われました。

この言葉は、弟子たちにとって大きな悲しみでした。

なぜなら、弟子たちはこの数年間をイエス様と共にし、力強い

メッセージや愛の業、また次々になされる奇跡を間近で見てきました。  そんなイエス様が居なくなってしまう…、

弟子たちの心中には悲しみと失望がふくらんできます。

なぜなら、イエス様はメシア=救い主であるのに、なぜ居なくなるのか?しかも十字架にかけられて死ぬなど有り得ない、有ってはならないことだと思っていたからです。

イエス様は続けて、

「わたしは、去って行く。いや、去っていかなくてはいけない。

しかし、あなたがたは孤児(一人)になってしまうのではない。

やがて、あなたがたのところに約束の御霊が来られる。

そのお方があなたがたと一緒におられる。だから大丈夫だ。」

とおっしゃいました。

  御霊とは?

「御霊」には、深い意味がたくさんありますが、

一つに「慰め主」という意味が用いられます。

この時の弟子たちは、悲しみと失望とで落ち込んでいましたから、約束の御霊である慰め主が、これからはイエス様にかわって共に

居て慰め励まし元気付けてくださることを教えられました。

その通り、弟子たちは、御霊がこられた時に慰めを受けましたね。

もう一つ、「御霊」の意味には、

「力を与えてくださるお方」があります。

御霊ご自身が、力なるお方なのですから当然ですよね。

落胆していた弟子たちは、普通の力ではなく天からの力が与えられたことによって、力強く大胆に生きる者とされ、イエス様が成しておられた働きを続けていくことができたのです。

私たちもそうですよね。

力なく落胆し失望のなかにあっても、御霊なるお方は神様の力を与えてくださいます。

ですから、どんな時にも、大胆に証しすることが出来るお互いにされるのです。

また、「御霊」には、

「弁護士」という意味をもっています。

弁護士は、悩み困った問題から皆さんを助け支え守ってくれますね

イエス様は、罪、心無い罵倒、あるいはサタンの誘惑から弟子たちを常に守ってくださっていました。

ですが、イエス様が居られなくなった後は、御霊がかわって守ってくださるとイエス様は言われたのです。

また、更に大切なことをおっしゃいました。

「わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益になることだ

なぜならば、わたしが去って行かなければ、御霊はあなたがたの元には来られないからだ」

おそらく、その時の弟子たちには、イエス様が去っていかれることが、どうして自分たちにとって益になるのか、よく理解できなかったことでしょう。

それは、こういうことでした。

イエス様は、神の御子であり救い主であられます。

しかしこのとき、私たちと同じ人間の姿をとって居られました。

ということは、それだけ制限や限度をもっておられたのです。

例えば、同じ時間に違う場所に居ることは出来ない。

エルサレムに居て、同じ時間ガリラヤに居ることは出来なかった。

また、ペテロと居て、場所の違うヨハネと一緒に居ることは出来なかった。

しかし、御霊なるお方は「霊」ですから、

どこにでも、同時に居られることが出来るのです。

ブラジルに居て、同時に日本に居ることも出来ます。

今、家庭の中に居られていますが、同時にこの教会の中にも居られます。

あなたと共におられる御霊は、他の方とも共に居られます。

そう見ると、イエス様が傍に居てくださる以上に素晴らしいですよね。ですから、「あなたがたにとって益になる」とイエス様はおっしゃられたのです。

また、もう一つに、肉体をもったイエス様は弟子たちに外側から教え、あるいは感化、影響を与えなければなりませんでしたが、

御霊なるお方であればどうでしょう?

私たちの内に住んで内側から教え、感化、影響を与えてくだされ

ますね。

御霊なるお方のほうが、その点においてはイエス様より、

弟子たち、そして私たちにとって益になると言えます。

そのお方が、天から下って来られて信じる私たち一人ひとりの内に住んでくださっているのです。

なんと感謝なことでしょうか―。

ですから、この方に任せ信頼し、おゆだねしていくことが

大切ですね。

そうすれば、皆さんを内側からかえてくださるのです。

そして、本当の素晴らしいクリスチャン生涯を歩ませてくださいます。いえ、今、そうしてくださっているのでしょう。

ですから、もっと心を開いて御霊なるお方に頼りきっていくことが私たちには大事ですね。

御霊の一番のお働きは、皆さんの内にイエス様を示し続けてくださることです。

「御霊の示すイエス様が内に居られる」ということを信じ、経験しながら、これからの信仰生涯を進んで行かなくてはいけないと思います。

更に、皆さん方の内で御霊なるお方が働いてくださって、素晴らしい信仰生涯を歩むことが出来ますように…。

お祈りいたします。

天のお父様、イエス様が去っていかれる前に、

「約束の御霊が来られるから待っていなさい」と言われました。

そして、言われたとおりに天から下って、一人ひとりの内に満ちてくださいました。

また、今、信じる私たちの内にも既に住んでくださっておられます。私たちは、このお方に全面降伏をし、心の内の全てを占領されて、全てを任せきって進んで行こうではありませんか。

どうぞ、そのように神様が導いてくださいますよう、

イエス様のお名前によってお祈りいたします。アーメン

 

あたなの内にも、既に約束の御霊なるお方が住んでおられます。

今一度、確認しようではありませんか。

今日、このとき、全てを御霊にお任せして、100%働いていただく信仰生涯を経験していきましょう。

御霊は、そのことを望んでおられます。

イエス様も神様も望んでおられます。

ですから、祈り求め、そのような経験をし、新しく立ち上がっていきましょう!

・・・・・・・・・・・・・・

 

あかし

4人の方が証しに立たれましたが、

みなさん「真実な祈りには、神様の守り導き助けが与えられる」ということを、お話されていました

本日は、参加者が少ないながらも、

心からの賛美と真実なお証し、続いて、

御霊なるお方のお働きについての

分かりやすいメッセージ、と満たされた聖別会でした

・・・・・・・・・・・・・・・

牧師

 丹羽昭男

副牧師

    丹羽美香

サンパウロ新聞

の取材を受けました!

 2013/04/21 

↓こちらからどうぞ

http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/13121/cat/105

取材目的についてお尋ねしたところ、「お年をめされた方々が、昔からの信仰を持ち続け、今もなお喜んで教会へ来られている姿、また日本語だけで行われている礼拝は珍しい」とのこと。この特異な環境にある教会が、主の証しをしていることが広く知られることは、ほんとうに嬉しいことです!また、98歳の姉妹が久々にご出席され、その内容にふさわしく豊かな証しがなされ一同喜びにあふれました!