小野田宏執事
「御子は神の栄光の輝きである」
ヘブル人への手紙1章1-6節
信徒養成講座「ヨハネの福音書の学び」
10月から、丹羽師作成のテキスト「ヨハネの福音書の学び」を
用いて、礼拝のあと、丹羽師による当講座が始められています
ここでは、当講座における、質疑応答を中心に要約しています。
詳しい講座内容は、見出し「ヨハネの福音書の学び」から、
ご覧ください。
****************
☆本日の学び
第3章② テキストP19-20
ニコデモと富める青年について
富める青年の話はヨハネの福音書には記されてはいないが、
共通点が見られるため、あえてその例を挙げています
(マルコ10:17-31.マタイ19:16-30、
ルカ18:18-30参照)
○二人の共通点
1.何か不足しているものがある、と気付いていた点
2.永遠の生命についての疑問
(死後、どうなるのかという不安)
二人の立場こそ違えど、その内容から同じ中心問題が心の中に
あったことが読み取れる
○主イエスのお答え
・ニコデモに対し⇒ 地位・知識・経験を捨てるように
・青年に対し ⇒ 富を捨てるように
それは、彼らが誇り、または強く執着しているものでもあった
ため、捨て去ることは容易ではなかったことがうかがえる
しかし、すでにあるその恵みこそ、主イエスを信じられなくさせている要因でもあった
☆質疑応答
A姉
二人は豊かな知恵をもっていたにもかかわらず、
なぜイエス様のお言葉を理解できなかったのでしょうか?
丹羽師
私たちも自分のことを思い返してみましょう
初めて福音を聞いて、すぐに信じることができたでしょうかー
やはり、難しいと感じられた方が多かったと思います
まして、この時、まだイエス様は十字架の救いの業をなされて
いなかったわけです
今私たちは、イエス様が十字架の救いの業を完成なさって、復活されて今でも生きておられることなど、全部を知っていますから、
彼らと比べると条件が全然違いますね
当時の彼らには、今の私たち以上に分かりにくかったのでは
ないでしょうか
また、持っている大事な全てを捨てるようにと言われても、
それは簡単なことではないはずです
今も昔も、人はなかなか全てを捨てて裸になることは難しいですね つい、何かで飾ろうとしてしまいます
しかし、イエス様は各々心に惹かれているものこそ捨てなさい、と指摘されました
さらに、裸(ゼロ)になって、その罪を告白しなさいと導かれているのです
B姉
神様の示される道と、今まで歩んできた自分の道が、あまりにも
違い過ぎて分かりにくい、ということもありますね
丹羽師
そうですね
天国のニュース(知らせ)には、こちらのチャンネル(周波数)を常に合わせていくことが大事ですね
霊的に難しいと思われる御言葉であっても、何度も何度も聞いていくうちに、聖霊様が働いてくださることによって、理解も信仰も
強められることがありますよ
すべては、神様の導きですね
******************
丹羽師あかし (同講座内にて)
「全てを捨てて」
私も以前、同じような道(もっているものを捨てる)を、
通りました
「イエス様に自分をささげる」ということが、非常に難しいと
思われる時がありました
その頃、私は大学生で進路についての岐路にたたされていました
教会の方々は、早く献身して神学校へ行くよう勧めてくださっていましたが、それに対し、大学の友人や先生には猛反対されて
いました
みんなからは、「神学校へ進めば、これまで自身のアルバイトに
加え、実父からの援助もあって、一生懸命勉強してきたのに、
それらの苦労が全く報われないだろう。だから、卒業後は良い仕事に就いて、学んだことを生かすような道に進むべきだ」と、説得されました
私も人間ですから、その言葉に迷いが生じて随分悩みました
そんな折、ビリー・グラハム師の国際大会が東京で行われており、参加した私は、グラハム師のメッセージもさることながら、
その時同伴されていた、賛美歌「キリストには代えられません」の作者の方が、日本語で歌われた同歌詞を聞きながら、
「自分の捨てようとしているものなど大した事はないな。
この迷いは何だったんだろう・・・」
と思い、決心がつきました。
そして、大学卒業後すぐに神学校の道に進みました
友人たちには、「アイツは、狂ってしまったんだろう」と思われていたようですが、でも私は狂ってはいませんでした
もし、狂ったというのであれば、イエス様の為に狂いました(笑)
今にして思えば、大したものではなかったけれど、別の道を捨てて本当に良かったなぁ、とつくづく思っています
みなさんも、これまで何かを捨てたり犠牲にしてきたことがあるやも知れません
しかし、捨てた以上のものを今、受けている事に気付かれておられるでしょう
私たちは、「永遠の生命」を、もっているんです
何と比べられるでしょうか―、
どんなものでも、それに勝るものなどないはずです
これからも、互いに余計なものは捨てつつ、イエス様だけを見上げて進んでまいりましょう
アーメン
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
新聖歌428「キリストには代えられません」
1 キリストには 代えられません
世の宝も また富も
この御方がわたしに 代わって死んだゆえです
* 世の楽しみよ去れ 世の誉れよ行け
キリストには 代えられません
世の何物も
2 キリストには 代えられません
有名な人になることも
人の褒める言葉も この心を引きません
* くりかえり
3 キリストには 代えられません
如何に美しいものも
この御方で心の 満たされてある今は
* くりかえし
♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪
*ヨハネによる福音書の詳しい内容は、
見出し⇒ 「第3章」からご覧になれます