丹羽昭男師
「私をお助けください」
マタイによる福音書
15章21-28節
15:21さて、イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方へ行かれた。
15:22すると、そこへ、その地方出のカナンの女が出てきて、「主よ、ダビデの子よ、わたしをあわれんでください。娘が悪霊にとりつかれて苦しんでいます」と言って叫びつづけた。
15:23しかし、イエスはひと言もお答えにならなかった。そこで弟子たちがみもとにきて願って言った、「この女を追い払ってください。叫びながらついてきていますから」。
15:24するとイエスは答えて言われた、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外の者には、つかわされていない」。
15:25しかし、女は近寄りイエスを拝して言った、「主よ、わたしをお助けください」。
15:26イエスは答えて言われた、「子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。
15:27すると女は言った、「主よ、お言葉どおりです。でも、小犬もその主人の食卓から落ちるパンくずは、いただきます」。
15:28そこでイエスは答えて言われた、「女よ、あなたの信仰は見あげたものである。あなたの願いどおりになるように」。その時に、娘はいやされた。
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メッセージ内容 ~週報より~
[1]母の苦しみ
1、母の苦しみ
母はどんな時でも子たち一人一人を愛している
そして、母の愛が大きく出てくるのは、その子が何か問題をもった時である
我が子が苦しむと、母も同じように苦しむ
否、その子以上に苦しむ
2、母の願い
そして、母はその子の苦しみが取り除かれる為には、どんなことでもする
その為には、自分はどうなってもよいと思う
[2]主イエスの態度
1、主イエスに走る
ここで、この母は娘の問題(悪霊に取り付かれている)を持ったまま、主へと走る
そして、主イエスに問題が解決するよういと願った
2、しかし、主イエスは答えられない
主イエスは、その母に願いに答えられない
それどころか「私はあなたの娘を助けるわけにはいかない」と言われた
[3]母親の変化
1、ひれ伏す
そこで、この母は自分の間違いに気がついた
ひとつは、祈りの態度である
それまで立ったまま願っていた
しかし、今は主イエスの御前にひれ伏して願った
2、私をお助けください
もうひとつは、祈りそのものを変えた
「私の娘を助けてください」との祈りが、
今は「この私を助けてください」と祈り願った
「娘ではなく、この私に問題があります
この私を新しくしてください」と祈った
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